【生きてさえいれば、必ずまた会える】劇場版 舞台「刀剣乱舞」ジョ伝 三つら星刀語り
※この記事には舞台「刀剣乱舞」ジョ伝 三つら星刀語りおよびシリーズ内他作品のネタバレがあります。苦手な方はご注意ください。
ポップコーンはキャラメル派ですが、
塩(バターソースかけ)にしたら気に入りました。kmcmです。
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さて、記念すべきオタトーーク!!最初の記事は舞台「刀剣乱舞」(以下、刀ステ)。
※「刀剣乱舞」および刀ステの過去記事はこちらから
昨年11月から、5周年記念の企画として(2020年上演された科白劇 舞台「刀剣乱舞/灯」改変 いくさ世の徒花の記憶(以下、「科白劇」)を除く)過去8作品が3週間限定で上映されている劇場版刀ステのレビューです。
ジョ伝 三つら星刀語り(以下、「ジョ伝」)。
刀ステの4作品目で、個人的に大好きなエピソードでもあります。
ストーリーの構成ももちろん、へし切長谷部(演:和田雅成)、博多藤四郎(演:木津つばさ)、日本号(演:成松慶彦)、小夜左文字(演:納谷健)のこと黒田組推しにはたまらないです。
色々と書きたいこと山ほどありますが、3つに分けて書こうと思います。
過去の自分たちを救え!
もうガッツリネタバレな見出しですが、今作は過去の出陣の時間軸とその後の出陣時の時間軸が交差する話となっています。
第一部「序伝 跛行する行軍」では刀ステ本丸が出来たばかりの出来事。
遠征帰りの山姥切国広(演:荒牧慶彦)、へし切長谷部、小夜左文字、骨喰藤四郎(演:北川尚也)、同田貫正国(演:武子直輝)、山伏国広(演:横山真史)は時間遡行軍の協力を得た策略家の黒田官兵衛(演:山浦徹)の罠によって、山伏国広が一度は折られ、圧倒的な強さの時間遡行軍たちに歯が立たず無念の撤退をすることに。
それによって“任務失敗”かつ時間遡行軍の気配がなくなったからと出陣経路が封鎖されますが、肝心の歴史改変は起きませんでした。
さらに山姥切たちを知る黒田長政(演:伊坂達也)、突然現れたもう一人の山姥切国広…劇中不自然と感じた部分を紐解くかのように第二部「如伝 黒田節親子盃」では全てが明らかになります。
同田貫と骨喰、修行に出た小夜の代わりに第一部隊入りした博多藤四郎、日本号、ソハヤノツルキ(役:飯山真也)と共に再び小田原の地へ向かい、過去の時間軸の山姥切国広たちを救うべく強敵を倒し、無事に時間遡行軍と黒田官兵衛を止めることができました。
過去と現在の入れ替わりする「序」から「如」でのはてなマークからびっくりマークになる瞬間の爽快さ、そして「助」と変わる瞬間は手に汗を握ります。
個人的に「助」の文字には現在の山姥切国広たちが過去の自分たちを救うこと以外に、時間遡行軍の一味で本能寺の変で生き残った南蛮人・弥助(役:日南田顕久)の「助」、そして後ほど紹介する黒田長政が父親を助けることを指しているのかなと、改めてみて感じました。
また、山姥切自身が“写し”であることにコンプレックスを抱えていましたが
今作でそれを受け入れて、過去の失敗を挽回すべく主命を果たす姿は
「虚伝」のオドオドした雰囲気に比べてたくましくなったと感じられます。
刀ステ本丸と黒田官兵衛(如水)の因縁な敵対関係
今作のもう一つメインとなるテーマです。
もう既に「科白劇」と「无伝 夕紅の士-大阪夏の陣-」(2021年上演/以下、「无伝」)を見た方は知っていると思いますが、出てくるんですよね~彼が。
そう思うと、当時「ジョ伝」を観劇した審神者の皆さんはその後黒田官兵衛が現れるとは思ってなかったでしょう。
実際、これから3月から上演される「科白劇」の本編、「綺伝 いくさ世の徒花」でも黒田孝高として登場しますが…どんな風に刀剣男士たちとかかわってくるか楽しみです。
へし切長谷部の実家帰り パート2~黒田の親子愛を添えて~
今作は刀ステシリーズの主人公ポジションである山姥切がメインでありますが、黒田家とゆかりがある長谷部にも注目してもらいたいですね。
前作「虚伝 燃ゆる本能寺」(2016年初演・再演上演)では元主である織田信長の地へ向かったので、パート1と呼ぶことにします。
今回は、信長が長谷部を下げ渡した黒田家ゆかりの地へ行くことになりますが、信長に会うときのような不機嫌ぷりと真逆な態度でした。
特に元主である長政と会ったときは、まるで憧れの先輩を目の前にモジモジするJK(女子高生)かのよう(笑)
長政からハグされたときに、しばらく夢見心地でホワホワするところは可愛いです。
実際に原作ゲームでの日本号との回想で、黒田家を話したがらない長谷部のセリフで「付喪神にあの世があるならばついて行きたかった」とあるように、長政のことを慕っていました。
それもそのはず。第一部で長政が捕らわれた長谷部たちを逃す際、長谷部に「生きてさえいれば、必ずまた会える」と言うくらいですからね。
その後、第二部で刀剣男士たちと共に時間遡行軍の手を借りて天下統一を目論見る父・黒田官兵衛を止めるべく命を張りましたし。
なので、ある種長谷部にとって元主と再会したことによって今の主(審神者)への忠義を深めたのかなと感じました。
なお、審神者に元主に会ったことについて長谷部は、素性を見せず「忘れましたよ」と言ってほほ笑む顔を審神者に見せず去ります。うん、やっぱり恋心を持つJKだ。
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なお、週替わりで上映前にキャストのコメント動画が流れましたが
見に行った日はへし切長谷部役の和田さんでした。(私の推し俳優)
和田さん自身も長政のセリフを印象的に思っていたし、特にこの大変な時期には胸が刺さる言葉だと言っていました。
また、「ジョ伝」を見た後は「无伝」が見たくなるとのことなので、是非来たる劇場版や円盤作品等でチェックしてみては。
さらに、来場者特典として週替わりのポストカードを手に入れましたが、推しの一人である日本号でした!
黒田組推しとしては誰に当たってもおいしいですね。
見に行った劇場版(「虚伝」と「義伝」)では、薬研藤四郎(演:北村涼)と太鼓鐘貞宗(演:橋本祥平)とその作品にしか出ない刀剣男士が出てくる率が高いです(笑)
…感想は以上となります。
もし、まだ劇場版を見てない方は期間内に是非見に行ってみてください!
映画館ならではの演出や迫力満点な映像、音響は鳥肌モノです。
個人的には、鑑賞前に「外伝 比の夜らの小田原」(2017年上演。山姥切と自身の葛藤が描かれた「ジョ伝」の前日談で、小田原城前で行われた一夜限りの公演)、
鑑賞後に「恕伝 呑み取りの槍」(「ジョ伝」のDVD・BD収録作品。日本号が元主である母里太兵衛について語る短編作品)を見ると、より「ジョ伝」の世界観を楽しめますよ!
劇場版の詳細については、公式サイトにてチェック。
それでは、次のオタトーークにて!!